できるだけ賑やかな方へ

2023.03.30

 

 

 

きのうのブログの続きです。

恵比寿で台湾料理を食べたあと、近くのスタバでブログを書きました。

やっぱり書くとスッキリしますね。

「入れる」ばっかりじゃ、ふんづまってしまいます。

「出す」ことの方に重心を傾けようと改めて思いました。

 

何をどう書いたらいいのかイマイチわからなくても、とりあえず書こう。

できるだけ「賑やかな方」に向かって歩きながら書こう。

そう思った、雨上がりの午後です。

 

 

 

泥だらけの指で なぞる未来の地図

僕にしか見えない まだ僕にも触れられない

なんだかブルーでも とりあえず歩こう

出来るだけ賑やかで 光の射す方へ

 『美しき日々よ』 清水翔太

 

 

 

 

「蒸し鶏スープ」を飲み終わって店を出たあと、アトレ恵比寿のエスカレーターを降りた。

のそのそ降りるエスカレーターに乗りながら、キョロキョロあたりを見まわしていた。

「カフェでブログを書こう」と思いつき、近所のスタバにいくことにした。

 

恵比寿のスタバの入り口の扉を開くと、右手に「人魚の壁画」があった。

綺麗だった。

「人魚になるなら、イルカと人間のハーフがいいなぁ」なんて妄想しながら、レジで「カモミールティ」を頼んだ。

 

スタバで頼むメニューは、最近はほとんど「カモミールティ」だ。

暑いときは「アイスパッションティ」。

他にはほとんど縁がなくなった。

メニュー表の「ノンカフェイン」のマークが光ってみえる。

 

席にすわってブログを書こうとしていたとき、後ろで音がした。

おじさんがドリンクを”ぶち撒けて”いた。

上下黒いスーツに、オークリーのピチピチした生地のインナーを着ていた。

そのおじさんが、カフェラテっぽい「薄茶色」の液体をこぼしていた。

「あらまぁ」と思っていると、おじさんがこっちに向かって「すいません」といった。

ぼくが座っていた椅子に掛けていた黒いバッグにも、ドリンクがかかっていた。

薄茶色の泡の斑点が、ぼくの黒いバッグにもかかっていた。

スタッフのお姉さんとおじさんと一緒に片付けをし、気を取り直して執筆再開。

気分はそんなに揺れてなかった。

 

ブログを書き終わった。

気持ちがすごく充実していた。

「やっぱり書きながら過ごす日々っていいよな」と思いながら、空っぽのカップをゴミ箱に捨てて、店を出た。

 

清水翔太さんの『美しき日々よ』を聴きながら、山手線で高田馬場に向かった。

「今はまだ旅の途中」という歌詞が脳内でずっとリフレインしていた。

いつもより山手線の電車が「楽しいやつ」に思えた。

自分の気分が良かったら、「他の人」の気分も良いように思えるのは、人間のいいところだと思う。

「すべては自分次第」なんていうと大袈裟だけど、自分次第で変わることは絶対にある。

そんなことを思いながら、電車に揺られ、電車に連れ去られ、目的地に向かうこの時間はやっぱり楽しい。

 

高田馬場で列車が停まった。

読んでいた本を閉じて、さっき「よごれ」を拭き取った黒いバッグにその本をしまった。

自分で詰め込んだ「ちょっと重い荷物」を背負って、自動で開く扉の向こう側に向かった。

光の射す賑やかな方へ向かって、歩いた。

 

 

 

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