ねむりたりない

2022.10.12 

 

 

スポーツの日。

祝日の月曜日は雨だった。

天気予報で言われていたよりも雨は強くなくて、思ったよりも寒くない朝だった。

 

朝刊が終わって家に帰ってシャワーを浴びた。

そのあと、朝刊前に畳まずにいた無造作に皺がよった布団にそのまま入ってすこし眠った。

 

30分ぐらいして起きた。

寝起きはなぜかいつも我が強い。

ひとりぶつぶつ文句を言っていた。

文句を言いながら目を開けた。

 

目を開けてiPhoneでKindleのアプリを開いて短歌を読んでいた。

櫻井朋子さんの『ねむりたりない』。

 

短歌を読んでいると自分でも短歌をつくりたくなる。

iPhoneのメモアプリに歌になりそうな言葉を打ちつけて、ねむりたりない朝の感覚をほぐそうとしていた。

短歌は意識のマッサージになる。

 

最初に適当に2、3個つくったものを読み返してみると、なんというか、”我が強い”歌になっている。

朝起きて、そんなに食べたくもない昨日の夕飯の残りを食べて後から気持ち悪くなるみたいな、読み返してちょっと気持ち悪くなる歌ができてしまった。

 

布団から出て、今度はちゃんと布団を畳んだ。

それからアボガドサラダと塩キャベツとワカメスープを食べた。

これを本当に食べたかったのかどうか微妙だけど、おいしいものだと思い込んで食べようと思った。すると結構いい気分になった。

「思い込み」って、やっぱりすごい。

 

食べたあとも意識がどこかボーッとしていて、これは家にいたら一日中ボーッとしてしまいそうだなぁと思った。

外に出ようと思った。

天気予報をみると、昼過ぎからちょっと雨が降るらしい。

なんとなく嫌だなぁと思ったけれど、雨でも外に出る方が、家でボケっと過ごすよりいい気分になれるだろうと思った。

 

家のなかにいると、ずーっと”ねむりたりない”ような気がしてくる。

外に出るとその気分が晴れる。

不思議だ。

外に出ると気分が晴れるのって、ちょっと不思議。

なんでウチにいると晴れないんだろう?

 

ワタリウム美術館に行くことにした。

きょうは鈴木大拙展。

大拙展に行くのはこれが2回目。

一回チケットを買えば、そのチケットで何度でも入れる。

たぶんもう一回ぐらい行くだろうと思う。

4階に大拙の「無」の書が有って、それをもっと観たいのだ。

 

あぁ、それにしてもなんだかねむたい。 

 

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