こんばんは。
きょうは久しぶりに帰りがとても遅くなったのですが、いつもと気分が違うからか、夜空がいつもより綺麗にみえました。
星がいつもより沢山ある気がして、すこし得した気分になりました。
いつもと同じ道でも、いつもとは違うところがどこかにあって、いつもと同じ空でも、いつもと違うところがどこかにある。
それはきっと本当に小さな変化だけど、ある日気づくと大きく変わった姿をみせてくれる。
そういうことがこの世界にはたくさんあって、僕はそういうことを考えるのがとても好きです。
例えばコツコツ何かに打ち込んでいる人がいて、とはいえ”何かに打ち込んでいる”といっても、人間が1日にできることなんかたかが知れている。
だから周りからみるとその変化はとても些細なもので、だけど気づくといつの間にか”飛躍的な変化”を遂げていたりする。
毎日同じ道を通勤するとき、そこで目に映る景色はほとんど変わり映えがないのだけど、でもやっぱり変わっているところはどこかにあって、そこにある些細な変化に目を凝らしたり、その道の空気感や気配の変化を感じながら歩くことに、なんとも言えない喜びを感じます。
その喜びと似たような感覚を、コツコツ何かに打ち込む人を眺めているときにも感じます。
景色がささやかに変化していくように努力する人。
そういう人は、やっぱり美しいです。
鳥たちが羽をひろげて冬を撫でた。
愛おしさの影で揺れる塩の味。
寄せては返す冬のリズムに、そっと寄り添う。
触れて。
伸ばして。
ひろげて。
あたためて。
光の反射。
冬の鼓動。
眠るように。
踊るように。
笑いながら。
海の宙で鳥たちは務める。
遣いの本分。
微笑みの奉仕。
鳥たちは歓ぶ。
あなたのいる世界は、こんなにも綺麗だから。