水気

 

 

 

こんばんは。

突然ですが、火を眺めてると気分が落ち着くのは何故なんでしょうね。

 

落ち着くし、不思議な気分になります。

この「不思議な気分」を色んな角度から捉え直すというか、「不思議だ」と感じている瞬間の自分の内面も含めた空間全体をもう一度観察するように記憶を探るというか、そういう時間が好きです。

雪を眺めていると”色んな気分”が過ぎるのもそうですが、自分にとって「不思議だ」と思えるものに出会うと、取り憑かれるようにその事ばかりに気を取られてしまいます。

ひとつのことに気を取られっぱなしで他の色んなものを無駄にしているような気もするのですが、「楽しいからいいや」と開き直ってしまいます。

 

もしかしたら、僕は大人になれないのかもしれません。

困ったものです、、、

 

 

 

  

 

 

ファインダーから目を離さずに撮ったばかりの写真を眺めると安心する。

目を離して液晶モニターを見つめていると、どこか意識がモヤモヤする。

 

この気持ちは何だろう?

と考えていたけど、なかなか答えを見つけられずにいた。

 

コメダ珈琲の喫煙所で煙草を吸いながら「感情の偽装工作」とメモをした。

口にしたくないものを口にしてしまう。

 

 

さっき信号を渡る途中にみた雪の轍を思い出していた。

水気をたくさん含んだ雪の下には、黒いアスファルトに塗装された白線が埋まっている。

灰色に濁った雪でできた轍。

その轍を垂直に横切って歩く。

黒いスノーブーツで覆った左右の足が代わる代わる前に進む。

スノーブーツに覆われた足が前に進んでいく様を記憶から引っ張り出していると、思い出した。

 

答えは単純だった。

スッキリした。

おもたかった背中がすぐに軽くなった。

 

煙草の火を消した。

「水が飲みたい」と思った。

喉が乾いていること忘れていた。

 

 

この日に、気づいた。

水気の多い雪も好きだ。

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