こんばんは。
言葉と気持ちがちくはぐになることってありませんか?
ありますよね。
そんなふうにならない人なんて、ほとんどいないと思います。
人は誰しも”自分で自分に嘘をついている”ような感覚を持っていて、それはその人が嘘つきだからというより、人間の存立構造自体にそういう作用が作動する回路が内蔵されているんだと思います。
人間、誰しも心の中に「内なるピノキオの鼻」を備えているのです。
きょう、カフェの窓辺でジュースをのみながら藤井風の『特にない』を聴いてしました。
全然「特にない」わけじゃなさそうなのに、でもやっぱり「特にない」ような感じがして、「やっぱり藤井風は”藤族(不二族)”やな」とかなんとか、わけのわからないことを思っていました。
藤井さんのチグハグなのに”嘘偽りのない感じ”がとても不思議で、「この人はもしかしたら例外的に”ピノキオの鼻”を持っていないのかも」なんて、またわけのわからないことを思いつきました。
鼻が高くてイケメンなんですけどね。
うーん、、、
とりあえず今から『花』を聴いてきます。
(探しにいくよ〜 内なる花を〜)
(!!!)
カシスの味がする血が流れた。
カシス。またの名をブラックカラント。あるいはクロスグリ。
血はまったくのジュース。
遺伝子。
二重螺旋。
永遠に交わることなく、永遠に寄り添う。
エンドレス。
その向こうの景色。
黒い実。
赤い実。
黒くて、赤い実。
何処かから、落ちてきた。
どこかから、降ってきた。
セイロンの赤い雨。
正論の赤い雨。
DNA。
RNA。
単純で、複雑なわたし。
複雑さの雨のなか、貴方は待ってた。
虹の傘を挿して。
祈るように。
微笑みながら。
皺を寄せて。
花のように。
一輪の花が、胸に咲いた。