野狐禅

 

 

 

今日は3時間睡眠だった。

短い時間だったけれど、心地よい目覚めだった。

目を覚ましてすぐ、シュタイナーの『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を読んだ。

「目覚めのあと」の時間の重要性を強く感じている。

シュタイナーの影響だ。

 

ふかふかでポカポカな布団を畳んで読書をした。

引き続きシュタイナー。

本を読むことも瞑想なのだと諭してくるシュタイナー。

いつか会ってみたいな(ジョークですよ)。

   

昼過ぎに西小山の「小さかった女」に行った。

行きつけの店。

変な名前のカレー屋さん。

あいがけカレー(ポークとチキン)を食べていると、顔から汗が吹き出してきた。

 

サマーディー瞑想が深まっているときは新陳代謝が良くなる。

「サマーディーの「サマー」って、夏のこと?」と、わけのわからないことを言いたくなったのは、たぶん今日の瞑想が「野狐禅」だったから。
 

カレーを食べ終わったあと、汗を拭いた。

顔がスースーした。

アルコール消毒をしたときみたいにひんやりした。

「消毒」なんてしていないのに、ひんやりした。

「あついもの」を取り込むと、「つめたいもの」が出てくる。

これは熱力学なんちゃら法則?

  

ご馳走様をして、店員の女の人にニンマリと笑顔で挨拶した。

そのあと、自転車をかっ飛ばして林試の森公園に行った。

森林に囲まれながらブラブラ歩いた。

歩きながら、瞑想した。

「いろんな奴ら」と一緒に瞑想(迷走?)した。

木や土や風と一緒だった。

鳥や犬もいた。

それから人間も。
 

途中で歩くのをやめてベンチに座った。

視界をカメラのフレームみたいに意識した。

 

フレームの左奥には太陽がいて、右側の少し奥にiPadで読書をする婦人がいる。

右上に視線をやると葉っぱが揺らめいている。

黄色い煌きたちがダンスをしていた。

葉っぱの後ろでブランコに乗った少女の背中を押すように風がフワッと舞った。

彼女は悦びに満ちた笑顔で地表スレスレのところからグングン伸びていくように空に向かった。

ブランコが振り子になって少女を弄んでいたけれど、彼女はそんなのお構いなしに笑っていた。

その赤く染まった頬にできたえくぼで、煌きたちをかきたてながら。

 

うーん、今日は狐に憑かれた。

つかれたつかれた。

 

 

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