おはようございます。
さっき、2年後のカレンダーに「クリスチャニア」という文字を打ち付けました。
2年後の予定がひとつ増えました。
突然なんの話だ、って感じですよね。
『クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡』という本を読んで、久しぶりに「ビビビ」っときてしまったのです。
クリスチャニアというのは、デンマークの首都、コペンハーゲンにある自治区のことです。
ときどき、「見えない”何か”がつながろうとしている」という感覚を覚えることがあるのですが、今回「クリスチャニア」を見つけたときも、その感覚になりました。
クリスチャニアは、正式には「クリスチャニア自由都市」とされているらしいのですが、独自の国旗をもっています。
「Christiania」という綴りに3回でてくる、「 i 」を象徴した赤と黄色の国旗です。
この国旗がもうすでにいい。
ところで、このまえ京都に行ってきました。
またまた突然なんだ、って感じですよね。
「stardust」というお店にどうしても行きたくなってしまって、弾丸で行ってきました。
実はこの「stardust」というお店は、上記の本の著者である清水香那さんがオーナーをつとめていて、ぼくはこのお店のことを知ったとき、「ちょっとした縁」を感じたのです。
京都市の北区にある「紫竹」という観光地からすこしはずれた閑静な住宅街の片隅に佇んでいました。
2015年の7月7日にオープンしたそうで、元々は織り機と人が働く工場だったそうです。
80歳を超えている古い町屋らしいのですが、なんというか、何かの面影を感じさせるような、絶妙な佇まいでした。
バラバラだったピース。
星屑のような、縁のかけら。
詳細を語り出すとキリがないのですが、「ちょっとした縁」が幾重にもかさなって、ここに導かれたようにおもいます。
花が星空のように輝く町屋のなかで、自身を「地上の星屑」として感じ、「時空を超えた出会い」に想いを馳せたりしました。
そんな甘美な想像を陳腐にさせず包み込んでくれる場所。
素晴らしい場所でした。
大切な人にだけこっそり教えたいような、でもみんなにも知ってほしいような、そんな気持ちになっています。
それでは、きょうは京都の素敵な町屋を訪れた日の記憶をあなたにシェアしたいです。
あなたのこころの光が今日も輝き、あなたとあなたの大切な誰かの明日を照らしますように。
だから 星のかけらを探しに行こう
舟はもう銀河に浮かんでる
願い忘れたことを届けたい
静かに見つめあってね
『星のかけらを探しにいこう Again』 福耳
上賀茂神社を出て、もういちど静かな住宅街にもどって歩いていた。
夕暮れ時の静かな住宅街にはポツポツと人が歩いている。
道ゆく人たちのなかに混ざりながら、さっきまでの「天体旅行」のようなひと時の余韻に浸っていた。
地上の天体旅行。
余韻に浸ってひたすらトボトボと歩いていると、電話がかかってきた。
iPhoneのバイブレータ。
ブルブルと震えている。
電子的な振動。
ちいさな町のなかで、まわりには気づかれないような音量で、震えていた。
次の仕事の電話だった。
7月の下旬から北海道にいくことが確定。
地上の天体旅行の余韻とともに静かに歩きながら、「次の仕事」の話をしたあと、電話を切った。
北海道の七夕は8月7日らしい。
去年知った。
今年は七夕が2回。
7月7日と8月7日。
7月は実家のある福岡で。
8月は次の仕事先の北海道で。
鴨川沿いに出た。
まだまだしばらく歩き続ける。
しばらく余韻に浸りながら、記憶を追想しつづける。
内なる星空を確かめながら。
脳内の星々。
記憶の断片を辿る。
明滅。
星のかけら。
天の色。
乳白色。
真夏の風景。
緑の道。
畦道。
黄色い音。
踏切。
遠くにみえる、
駅のホーム。
電車が通る。
線路が軋む。
星屑が溢れる。
銀河鉄道。
天の川行き。
ツェッペリン。
風が吹いた。
埃が舞った。
星屑のような。
砂のような。
光。
川沿いを歩く親子。
白いワンピース。
汗ばんだ肌。
甘い風。
麦わら帽子。
風にふかれて、
ゴム紐が揺れた。
埃が舞って、
あなた笑って、
ひとり笑って、
ふたりになって、
小麦色と、
乳白色が、
粒になって、
光になった。
光線、
重ねて、
束ねて、
泣いた。
笑った。
眠った。
笑った。
揺られた。
甘い風。
揺られた、
眠った、
祈るように、
笑った。
綺麗だ。
stardustガーデン。
デンマークのエコビレッジ。
stardustにインスピレーションを与えた場所。
どんな場所だったんだろう?
とても気になる。
とりあえず、またいつか、stardustにいきたい。
11年前の七夕に京都で産声をあげた町屋でのひと時は、じぶんのなかの「何か」の記憶に触れてくるようだった。
次は、誰かと一緒にいこうとおもった。
夕暮れ時の鴨川は穏やかで、風がすこし甘かった。
紫の花が風にふかれて揺れていた。
この花の名前はなんだろう?
汗ばんだ肌に風が触れてくる。
花の名前が思い出せない。
一瞬、iPhoneで調べようと思ったけど、やめた。
たぶん、そのうちきっと思い出せる。