久しぶりに安室奈美恵を聴いていた。「安室ちゃん、こんなに良かったんだ」と思った。
むかし聴いていた歌の良さに、時が経ってあらためて気づいたときの”あの感じ”は何なんだろう。「もっと早く気づいていれば」とは思わないし、「もしあの時に気づいていれば」とも思わないけど、「”遠い昔”に置き去りにしてきた、大切なものを取り戻せた。」みたいな気持ちになる。
最近気づいたのだけど、「眠っている時間」と「起きている時間」の間の時間には、感情がゴミゴミしていることが多い。夜寝る前とか、朝起きた後とか。それから夕暮れ時とか、朝焼けの時間も。
逢う魔が時のような「あいだの時間」には、魔物が多い。この魔物に引っかかって、それで感情をゴミゴミさせてしまうのだろう。ゴミゴミした感情をどうにかしようとして、今日は昼寝から目が覚めたときに”安室ちゃん”を聴いた。『NEVER END』がよかった。
昨日の夕刊のときは、『Hope』を聴いていた。Hopeを聴きながら、ホッファーが言ってた「希望ではなく勇気」という言葉を思い出した。ホッファーは希望じゃダメだと言っていた。現状(と自分自身)から逃げるための希望ではなく、現状(と自分自身)を徹底的に見つめる勇気を持てと言っていた。
ぼくは、希望も大切にしたいと思った。その希望は現状(と自分自身)から逃げるという意味のものではなく、安室ちゃんが歌っている『Hope』のアレのことだ。いや、『NEVER END』の方がふさわしい。
「自分自身」を徹底的に見つめてみれば、結局、勇気と希望は一緒のことなんじゃないかと感じた。夢でホッファーに会ったら、そう報告してみようと思った。どんな反応をしてくれるだろう。