それ

    盗人に とり残されし 窓の月  良寛       札幌のホテルに泊まっていました。夜、寝ようとしたけどなんだか寝つきがわるかったです。 夜ごはんのスープカレーを食べすぎました。おいしいスープカレーだったのに、食べ...

ひとつのうた

  この頃、毎日毎日、「小さな奇跡」が降り注いでいる。 外から誰かが僕のことを見ていても、「きっと誰にもわからないだろうなぁ」と思えるような、小さな奇跡。 それは吹けば飛ぶようなものでもある。   偶然の一致に意味を見出...

眠りに落ちるまえに

      道のべの すみれ摘みつつ 鉢の子を  忘れてぞ来し その鉢の子を 良寛       札駅のステラプレスイーストのスタバでカモミールティを飲み終わったあと、エスカレーターをあがって三省堂(本屋)に行きました。 ...

クーポン

      初しぐれ 名もなき山の おもしろき   師走も知らず 弥彦山 良寛       小樽から札幌にもどってきました。”背負うべきもの”を背負って、再スタートです。 札幌駅にもどってきて、ステラプレスイーストの「ス...

再生

  鉢の子に 菫たんぽぽ こきまぜて  三世(みよ)の仏に たてまつりてむ 良寛       小樽に向かう電車に乗っていました。札幌駅で電車から降りたのですが、電車の中にバックパックを忘れました。到着早々の大きな忘れ物で...

姿をかえる

      いついつと 待ちにし人は 来たりけり  いまは相見て 何か思はむ 良寛   ぼくは昔、光をみたことがあります。暗い海の底にまで届く光です。 ある日、ほんのすこしその「光」を浴びました。ほんのわずかな瞬間に差し...

(1) 雪がとけたら

       淡雪(あはゆき)の 中に立ちたる  三千大千世界(みちおほち) またその中に 泡雪(あわゆき)ぞ降る   良寛          北海道にきてから、1週間がすぎました。あしたは、冬至です。 さっき、U-NE...

ターコイズの箱

今日は、暑かった日々が去ったことに想いを馳せた。   引越しの準備をしていた。住み慣れてきた部屋のなかで荷造りをした。慣れたころに別れがくるのは、もどかしい。 「お別れ」が苦手だ。人生は出会い別れの連続で、これまでもいろ...

黄色い夢

  明日を描こうともがきながら 今夢の中へ 形ないものの輝きを そっとそっと抱きしめて 進むの 『明日への手紙(ドラマバージョン)』 手嶌葵   大手町から神田にむかって歩いていた。雨がふっていた。折りたたみ傘からはみ出...