投稿者: KokiGoto
(11) フィーリングの海
物事の無常について仰々しくしゃべり立て、現世の空しさの考察にふける人々を私はあわれむ。われわれは、無常なものを無常でなくするためにこそ存在しているのだ。それは、両者を尊重することを知って初めて可能である。 『...
(10) 地球岬
最も不自然なものもまた自然である。至る処に自然を見ない者は、どこにも自然を正しく見ない。 『自然に関する断片』 ゲーテ 白鳥大橋の上で車を走らせていた。地球岬に向かっていた。相変わらず米津玄師の『...
(9) 無茶な誘い
朗らかな心で理解したいと私は願う。 目と耳の提供するものを。 『エピメニデスの目覚め』 ゲーテ 洞爺から東室蘭へ向かった。東室蘭についてシェアカーのレンタル開始時間まで時間があったので、すこし町を...
(8) 冷静な太陽
何人も他の者と等しくあるな。だが、みな最高のものに等しくあれ。 どうしたら、それができるか。みなめいめい自己の内部で完成させてあれ。 『四季』秋の部 ゲーテ 洞爺湖温泉のバスターミナルからバスに乗...
(7) パターン化
真のあらわれを楽しめ、 厳粛な遊戯を楽しめ。 凡そ生きているものは一ではなく、 常にそれは多である。 『神と世界』 ゲーテ 午前9時過ぎ。ホテルのカフェラウンジでコーヒーを飲んでいた。『Libra...
(6) 気がする
気前がよければ、人から好意をうける。特に気前のよさが謙遜を伴う場合に。 『格言と反省』 ゲーテ 「holiday market toya」を出たあと、すぐ隣にある洋食屋さんにいった。「望羊蹄」と...
(5) マニュアルフォーカス
人間は、生来のものであるばかりでなく、獲得されたものでもある。 『格言と反省』 ゲーテ 洞爺湖のまわりを歩きながら、「ここにも何かあるのか?」と考えていた。 旅先で「これは!」と思えるものに出...
(4) おかしな気持ち
支配したり服従したりしないで、それでいて何者かでありえる人だけが、ほんとに幸福であり、偉大なのだ。 『格言と反省』 ゲーテ 洞爺湖を眺めながら温泉につかった後、近くのゲストハウスに向かった。 ...
(3) 内なる不凍湖
よい人間は暗黒な衝動にかられても、正しい道を忘れはしない。 『ファウスト』 ゲーテ 洞爺湖に浮かぶ羊蹄山を眺めていると、今朝から何となく気配を醸し出していた「黒い衝動」がフツフツと沸き上がって...