(13) 焦茶色の波

       真なるものは、神的なものと同一であって、決してわれわれによって直接には認識されない。われわれはそれを反映と実例と象徴と個々の親近な現象においてのみ見る。われわれはそれを理解し得ない生命として認める。しかもそ...

(10) 地球岬

      最も不自然なものもまた自然である。至る処に自然を見ない者は、どこにも自然を正しく見ない。 『自然に関する断片』 ゲーテ       白鳥大橋の上で車を走らせていた。地球岬に向かっていた。相変わらず米津玄師の『...