ガストでnujabesの『Modal soul』のアルバムを聴きながら、宗教学者の島田裕巳さんの『映画は父を殺すためにある』を読んでいた。
「父殺し」は、ぼくにとって大きなテーマだ。
ヒロイズムが嫌いだった。英雄気取りの人間が嫌いだった。今日、本を読みながら「英雄」について考えていると、なぜ自分が英雄気取りの人間が嫌いだったのかがわかった。
英雄が嫌いなのではなく、単なるナルシシズムで英雄っぽく振る舞う人間が嫌いだったのだ。
英雄には、志向的であって欲しかったのだ。「何か」を目指していて欲しかった。英雄が好きというより、英雄が志向している「何か」に強く惹かれていた。「何か」を志向している英雄が好きなのだ。「何か」を目指して、前向きに生きている人が好きだ。
単なるナルシシズムでヒロイズムに浸る奴には、その「何か」がなかった。
その「何か」を持っていない奴は、結局は自分の写し鏡だった。自分のしょうもなさを見せつけらているようで、嫌だったのだ。
でも、もうちゃんと気づいた。
「何か」が好きな自分。そういう自分に気づかせてくれる人たちに、出会えた。
ぼくはその人たちや、その「何か」のために生きようと思った。
Hair piled up
Pail up high
Your hair piled up
Piled up high
You’re a flower
You’re a river
You’re rainbow
『reflection eternal』 Nujabes